スピードをコントロールし、危険を回避する...クルマを運転する上で一番重要な役割を果たす部品がブレーキです。ここではブレーキがクルマを制動するシステムや、高性能化への取り組みなどをご説明します。
ブレーキの外郭を形づくる部品のことで作動方式の違いから、大きく分けて二つの種類があります。
浮動型キャリパー | 対向型キャリパー |
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動型は、ローターの内側にあるピストンを押しだし、パッドをローターに押しつけながら外側のバットを引き寄せ挟み込みます。 このタイプは、一般的に大衆車によく利用されているタイプで、重量面・コスト面において優れています。 |
浮動型に対して、対向型はキャリパーの両側にピストンがあり、両方のピストンから直接パッドを押しつけるタイプです。 主にスポーツカーをはじめとする高級車に使用されるタイプで、ホイールの隙間からキャリパーの形がのぞいています。 |
フェード現象 | ストリートや峠などでハードなブレーキングを行い、ブレーキパッドの温度が異常に上昇し、ローターに接している部分の化学組成が変化してブレーキが利かなくなる状態。(アフターパーツのブレーキパッドは耐フェード性を高めたものが多いです) |
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ベーパーロック現象 | ブレーキの加熱により、油圧配管内のブレーキフルードが加熱・沸騰し気泡が発生することによって、ブレーキペダルの圧力がピストンに伝わらずブレーキが利かなくなることを言います。ブレーキペダルの踏み心地がふわっとしたら要チェックです。対策はブレーキフルードを沸点の高いものに交換する、等があります。 |